written by Kamapote
6月の晴れた土曜日、午後3時。鎌倉 長谷の街は観光客でごった返しています。

多くの人が長谷寺のアジサイを目当てに訪れます。でもこの頃にはアジサイ路整理券配布は既に終了...

せっかくここまでアジサイを見に来たのに...

もし、あなたが訪れたのが6月の初めなら、光則寺へヤマアジサイを見に行ってはいかがですか?

ヤマアジサイは見頃は、例年5月下旬から6月上旬頃です。ここ光則寺は、別名 花の寺とも呼ばれ、この時期には鉢植えのヤマアジサイがたくさん並んでいます。

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光則寺は、長谷観音前交差点の一本北側(大仏側)の道を、西に入った突き当たりにあります。

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山門の前に箱があり、入場料百円を納めます。

山門には、手作り感が溢れた「四季の光則寺 山野草と茶花 マップ : 制作 光則寺 ©️ 2015」も置いてあります。

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境内のどこでどんな花が咲くのか、びっしりと書き込まれています。

長谷の街の混雑をよそに、ここでは皆さんリラックスしてお庭を楽しまれていますね。

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境内に、鉢植えのヤマアジサイがたくさん並んでいます。

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庭植えのヤマアジサイもありますよ。

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石段の脇にもアジサイが。こちらはまだこれから満開を迎えるところですね。

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この先にこのお寺の開基で、日蓮の弟子の日朗が幽閉されていたといわれる土牢があります。

日蓮宗の開祖日蓮は、鎌倉時代に、この地で街頭での布教活動を展開しました。

そして同時に、他宗派との対立から数々の迫害を受けています。
弟子の日朗も、ここ宿屋光則の邸内の土牢に幽閉されました。

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のちに光則は日蓮宗に帰依し、日朗を開山に迎えたのが、光則寺の始まりだそうです。

鎌倉は、武家の都であると同時に、日蓮宗や禅宗など、現在では鎌倉新仏教と呼ばれる各宗派が覇を競った場所でもあります。

ここ光則寺では、そんな歴史に思いをはせながら、季節の花を楽しむこともできます。

今の季節には花菖蒲も咲いています。

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光則寺では、ほかにも四季折々に様々な花が咲きますが、特に春には海棠(カイドウ)の花が美しい事でも知られています。

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こじんまりとはしていますが、静かにお花を楽しむことが出来るよいお寺ですよ。


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